Mくんの夏休み日記より
きょうはKシティのおばあちゃんから小包が届きました。
ぼくの家はローレイアだからカーゴで来ました。ドローンはミドルレイアより下には来ないのです。
ぼくは大きくなったらロケットボーイみたいなドローンライダーになりたいです。
小包の中にはクッション材のかわりに“ぼうしパン”が入っていました。
「荷物とどきました。わぁい!ぼうしパン大好き♪おばあちゃんありがとう♪」
カーゴに受け取りの伝言を入れるのはぼくの係です。
おばあちゃんは、ぼくの家族ぜんいんがぼうしパンが好きだと思っているのだろうか?
数を数えるとペットのタロウの分までありました。
タロウはパンが好きだからぼくの分もあげよう。
お父さんは、
「パンよりもKシティのT
酒を入れてほしかった」
「むかしのぼうしパンと形がちがう」
「味はむかしからこんなもん」
「お父さんがあんまり好きじゃないのはおばあちゃんに秘密ぞ」
と、
ビールを飲みながらぼうしパンの耳(ぼうしだからツバ?)をかじっていました。
お父さんはメンドくさがりなので、夏休みでもKシティに遊びにつれて行ってくれませんでした。
遊びに行っていないから、おばあちゃんからぼうしパンが届いたのだと思います。
ともだちのNくんはぼうしパンのことを知りませんでした。
ぼうしパンはKシティでしか作っていないのかも知れません。
「ぼうしパンはつばのところがおいしいよ!」とせつめいをしてあげました。
ぼくはつばを食べてのこりはタロウと一緒に食べました。